小樽インセクト工芸社                             ホタルの飼育方法



   


A


流水式飼育方法


( 3令幼虫 〜 終令幼虫 )





循環型流水飼育装置の基本図



流水式飼育の基本的な考え方



                                    写−1


循環型流水飼育装置の基本図をもとに作成した流水飼育装置500匹用

( 親水槽の寸法 580×380×170H )




                                        写−2


   現在当社使用中の2.000匹〜3.000匹用の大型流水飼育装置ですが
    親水槽の大きさや飼育容器数が増えるだけで流水飼育装置としての
    基本的な構造は変りません。
( 親水槽の寸法 1.070×720×300H )



写−3


写真−2 の飼育容器部拡大写真



写−4


給餌5時間後の終令幼虫  食餌中の状態

 

写−5


写−4の食餌状態の拡大写真



写−6


写−4の食餌状態の拡大写真





 ◆ 若令期(1令〜2令期)の45日間目くらいまでの「 水盤飼育期 」が済む
    といよいよ流水式の飼育装置での飼育に移ります。

 ◆ 流水式飼育装置の基本構造は
    @親水槽
    A幼虫飼育容器(排水口付き)
    B外掛け式モーター付きろ過器(流量調整付き)
    Cエアーレーション装置
    の4機材の組み合わせで出来上っております。

 ◆ Aの幼虫飼育容器は入水した水がストレーナー付きの排水口からスムーズ
    に排水が出来なおかつ幼虫が脱出したり排水口ストレーナーが簡単に
    目詰りのしない構造であることが重要です。

 ◆ 幼虫飼育容器の大きさは飼育幼虫数に見合う大きさで必要以上に大き過ぎ
    たり小さ過ぎたりしない適切な大きさであること。

 ◆ 流水式の飼育容器の平面積は終令幼虫100匹〜120匹で0.018uの容器の
    平面積があれば満足できる当社での実験結果が出ています。

 ◆ 当社の流水式飼育装置に使用している飼育容器1個の平面積(0.045u)で
    250匹〜300匹の終令幼虫の飼育が十分可能です。

 ◆ ホタルの幼虫は飼育容器内に身を隠す遮蔽物が無い時は幼虫同士が絡み
    見合って明かりから自ら遮蔽する習性が有リます.飼育容器の四隅に小石
    を置く程度で十分です。
    飼育容器の底一面に小石を敷たり特別な遮蔽物を作ったりする事は一切
    必要ありません.時には飼育の邪魔になります.飼育容器は常に清潔に
    出来る状態にし飼育幼虫の観察がスムーズに出来る状態がベストです。

 ◆ @の親水槽は余裕のある保水量を確保できる大きさが必要です。

 ◆ 循環及び給水用のB外掛け式モーター付きろ過器は流量調整付きを使用し
    最適な循環及び給水量を確保すること。

 ◆ Cのエアーレーション装置は流水式飼育には必ずしも必要ではありませんが
    流水装置の不足の事故を考慮して使用する事をおすすめ致します。

 ◆ 飼育幼虫に与えるカワニナ等は必ず貝殻を取除いて身の部分(内臓の部分
    も含む)だけ与えること。

 ◆ カワニナ等貝殻を付いたまま与えると空の貝殻の中に幼虫が入ってしまい
    飼育容器の掃除などの時に邪魔になります.貝殻を取除いて身の部分だけ
    与える作業は手間隙のかかることですが必ず実行して下さい。

 ◆ 流水式装置での飼育では水盤飼育期に比べてあまり気を使う事はありませ
    んが以下に記す注意事項は日頃から留意していただきたい項目です。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

流水式飼育の要点と注意


 @ 親水槽の水の補充(規定水量の確保)。

 A 親水槽の水の交換(40日〜50日間位での交換)。

 B 飼育容器内の排水口の目詰まりの看視(ストレーナの掃除)。

 C 飼育容器内に注水する導水管の管理(水量の管理)。

 D 外掛け式フィルターのストレーナーの管理(フィルターの掃除及び
    交換など)。

 E 十分な給餌量の確保。

 F 水温の管理(理想的な飼育水温は夏季 20〜24℃前後 冬季 10℃
    以下)。

 G 本州以南では夏季飼育水温を上記20℃前後に保持することは非常に難し
    いと思いますが高温度の時期でも25℃以下での飼育が幼虫にとって望ま
    しい水温です。

 H どうしても飼育水温が高温になる場合は水用のクーラーで水温調整する事。

 I 親水槽の水の交換をし過ぎない様にバクテリアの管理に気を付けること。

 J 夜間に長時間人工的な照明下での飼育作業を避ける事。

 K 夜間に長時間飼育作業を行う場合は赤色灯の下で行う事。

   注意 
    飼育幼虫郡の中に必ず成長の遅い幼虫がおります.成長の遅い幼虫は
    別飼育容器に移し成長の良い幼虫と分けて飼育する事をおすすめ致し
    ます。

    餌の量が十分でない可能性が考えられるので給餌量を十分にする事。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


ホタル流水式飼育装置 使用状況


  当社では 「 流水式飼育装置 」 を使用してイベント用のヘイケボタル

   約3200匹を現在飼育しております。


  以下に飼育状況の一部を写真でのせておりますので少しでもご参考になれば

   幸です。


( 飼育状況写真 )


写−7


1000匹用飼育装置を使用しての飼育中の全体写真.一飼育容器に250匹

の4令〜終令幼虫が入ってます。( 4飼育容器の3容器を使用中 )


写−8


4令〜終令幼虫 250匹入り飼育容器×2容器で飼育中


写−9


4令〜終令幼虫 250匹入り飼育容器の拡大写真



写−10


餌さ(カワニナ)を入れたときの幼虫状況写真

(カワニナは殻を取り除いて与えております)



写−11


20匹くらいの幼虫が一つの餌さ(カワニナ)に食いついている写真

( カワニナは殻を取り除いて与えております )




流水式飼育方法の疑問点は質問箱へ





ご質問者の住んでいる都道府県名は必ず記して下さい


都道府県名明記のない質問には返信しかねます。





「ホタルの飼育方法」に記載されている文・写真・動画・図表の無断転載を禁止します。

Copyright c 2003 Sadatoshe Honma